米国の2大株価指数のS&P500とダウ平均を解説

株式投資 2020年11月21日

米国株の投資を検討する際は勿論のこと、経済ニュースでもS&P500やダウ平均といった名前は耳にすることがあるかと思います。例えば執筆時点の2020年11月には、電気自動車(EV)メーカーのテスラがS&P500に採用されたことが話題を集めました。ただ、それぞれのS&P500やダウ平均の中身やその違いについては意外と知らない方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな2大株価指数を解説していきます。

S&P500とは

S&P500は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスにより算出され、ニューヨーク証券取引所(NYSE Arca、NYSE Amex)、NASDAQに上場している銘柄から、代表的な500銘柄の株価を浮動株調整後の時価総額比率で加重平均し、指数化したものです。

S&P500は1923年にスタンダード&プアーズ社の前身となる企業が26業種・233の企業を含む複数の指数を開発したのが始まりです。現在の形になったのは1957年。60年以上にわたり銘柄を組み組み替えながら市場を反映してきた指数です。

S&P500の組入銘柄は、様々な条件によってスタンダード&プアーズ社によってスクリーニングされ決定します。スクリーニング条件には、時価総額や流動性、浮動株の比率や、業績などが含まれており、条件を満たす企業の中からセクターのバランスを加味したうえで決定されます。

S&P500の大きな特徴が、組入銘柄の時価総額比率で加重平均することです。そのため、組み入れられた銘柄の中でも、時価総額の高い銘柄ほど、その株価の変動が指数の変動に影響を与えます。

2020年11月にS&P500に米テスラが採用され、話題になった要因の一つとして、テスラの時価総額の高さがありました。WALL STREET JOURNALの記事にも記載されている通り、テスラ株の時価総額は4000億ドル(約41兆6800億円)を突破しており、時価総額が非常に大きく、テスラ株の株価は変動が激しいのもあって、S&P500の指数自体に与える影響度も懸念されました。これが「時価総額加重型」を採用しているS&P500の特徴です。なお、日本の株式市場で時価総額加重型を採用している代表的な指数はTOPIXです。

WALL STREET JOURNALの記事はこちら

ダウ平均とは

ダウ平均(NYダウ工業株30)はその正式名称を「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(Dow Jones Industrial Average)」といい、ダウ、NYダウ、ニューヨークダウ等の名前で呼ばれています。その名の通り30銘柄の株式で構成されており、S&P500同様、ニューヨーク証券取引所(NYSE Arca、NYSE Amex)、NASDAQに上場している銘柄から選出されます。算出方法はダウ式と呼ばれる、株価を全て足し合わせて除数で割るという方法を採用しています。

ダウ・ジョーンズ社が1884年に、ダウの前身となる世界初の株価指数の算出を始めました。現在のダウ平均は1896年に誕生したもので、12銘柄からスタートし、1926年に現在の30銘柄となっています。

実はダウ平均の組み入れ銘柄は話し合いによって決定されています。組入銘柄選定には定量的なスクリーニングのルールが存在せず、株価平均委員会(Average Committee)のメンバーにより銘柄の見直しが行われており、主に企業の評判、成長の持続性、投資家の関心などを総合的に評価して決定されます。

ダウ平均の特徴は、組入銘柄の株価を足し合わせて除数で割るという計算方法から、「株価平均型」を採用しており、各社の時価総額に係りなく、組入銘柄の株価の変動が反映されます。なお、日本の株式市場で株価平均型を採用している代表的な指数は日経平均株価です。

如何でしたでしょうか。S&P500やダウ平均は世界経済のニュースに限らず、日本市場の見通しをたてる上でも非常に重要な指数となっています。その特性を理解して、投資判断に役立ててみてください。

New Frontier Funding編集部
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多くの投資型クラウドファンディングサービスの立ち上げのための許認可の取得から事業運営までを手掛けてきたNew Frontier Capital株式会社・New Frontier行政書士事務所の編集部にて作成しております。

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